https://aspara.asahi.com/column/be-ranking/entry/JiF4EzGTZn
ジブリ作品が上位独占
「もう一度見たいアニメ」の第2弾、「平成編」です。予想はしてたんですけど、まさかここまでむちゃくちゃ強いとは……宮崎アニメの総本山、スタジオジブリ作品のひとり勝ちでした。怪物的で国民的なジブリの底力をランキングからご堪能ください。 (保科龍朗)
もはやアニメ界の「クロサワ」ともいうべき別格の巨匠の宮崎駿監督ひきいるアニメ制作会社、スタジオジブリの作品が、ベスト10のうち7作品(「千と千尋の神隠し」「魔女の宅急便」「もののけ姫」「紅の豚」「崖(がけ)の上のポニョ」「ハウルの動く城」「耳をすませば」)を占めた。
11~20位にも、「猫の恩返し」(02年)、「平成狸(たぬき)合戦ぽんぽこ」(94年)、「おもひでぽろぽろ」(91年)の3作品が入っている。「千と千尋」「ハウル」「もののけ」の3作品は日本映画の国内興行成績の歴代ベスト3を独占しており、平成の日本アニメは、まさにジブリの「王朝」が栄華を極め続けている。
●親子が喜ぶ質と安心感
『宮崎アニメは、なぜ当たる』(朝日新書)などの著書がある映画ジャーナリストの斉藤守彦さん(49)は、今回のランキングには40~50代が約6割を占めた回答者の年代構成の影響があるという。
「『自分がもう一度見たい』というより、『子どもと一緒にもう一度見たい』ランキングといったほうが正解かもしれません。『ブラック・ジャック』や『ドラゴンボールZ』などがランクインしたのも、原作を含めて親子2代で楽しむ『保護者の視点』が反映されているようです」
たしかに、回答者のコメントをみると、ジブリのアニメへの賛辞の大半は子連れ映画体験とセットになっている。
「宮崎アニメは娘の影響で見るようになった。鑑賞後に罪悪感を覚えたら、自分ががんばっていないとき、気持ちよく見終えたら、自分がまっすぐな生き方をしているとき、という心のバロメーターになっている」(兵庫、63歳女性)、「娘が幼いころ、一緒に映画館でジブリ作品を見て、質の高さに感動した。いまのささやかな楽しみは、その娘が生んだ孫と映画館でジブリのアニメを見ること」(北海道、62歳男性)、「保育園に通っている孫と『崖の上のポニョ』を見て、老母の介護などで尽きない日々の悩みをいやされた」(滋賀、61歳女性)。
無敵とも思えるジブリ作品の興行力を、斉藤さんはこう分析する。「ジブリ作品がヒットするのは、アニメ本来の主要な観客である子どもが楽しめる安心感に加えて、大人の鑑賞に堪えるクオリティーがあるから。『ハウル』にしても『ポニョ』にしても、ファミリー向けのエンターテインメントであることは確かですが、じつは相当、実験的な演出もされていて、その意味でも見ごたえがありました」
宮崎監督は一時ほのめかしたこともある引退を撤回。新作にとりかかるようだ。
「次回作は、『ポニョ』以上に野心的で冒険的な内容になるでしょう。ただし、これまでのような興行面での大成功をもたらす保証はない。『親子で楽しめるジブリ作品』という、観客の求める安心感と、宮崎監督の作家的野心は、かならずしもイコールで結ばれる関係ではありませんから」と斉藤さんはみる。
その成否には、アニメばかりか、日本映画界そのものの命運が託されるはずである。
*
<調査の方法>朝日新聞の無料会員サービス「アスパラクラブ」のウェブサイトで、4月中旬にアンケートを実施。1989年以降にテレビ放映や劇場公開されたアニメ100作品を対象に複数回答で人気投票をし、3429人が回答した。タイトルをカギカッコで示した作品は映画。1~3位の写真と、1面インデックスの写真4枚はすべてウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンのDVD(税込み4935円)のジャケット。
1位 千と千尋の神隠し
2位 魔女の宅急便
3位 もののけ姫
4位 紅の豚
5位 崖の上のポニョ
5位 ブラック・ジャック
7位 ハウルの動く城
8位 ドラゴンボールZ
9位 耳をすませば
10位 こちら葛飾区亀有公園前派出所
11位 キャプテン翼J
12位 犬夜叉
13位 猫の恩返し
14位 新世紀エヴァンゲリオン
15位 ヒカルの碁
16位 YAWARA!
17位 平成天才バカボン
18位 平成狸合戦ぽんぽこ
19位 おもいでぽろぽろ
20位 あたしンち
————————
好多老宫的动画。。龙珠在第8
话说龙珠Z是89年的吧,平成是90年。。